神童(さそうあきら)はジワッとくる感動作!気づいたら涙が頬を伝っています

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【作品データ】

作品名神童
作者さそうあきら
連載誌漫画アクション(双葉社)
連載期間1997年(平成9年)~1998年(平成10年)
単行本全4巻
電子書籍あり

 

【作品概要】

世界的な指揮者を父に持つピアノの天才・成瀬うた(小学生)と、有名音大を目指す浪人生・菊名和音(きくな かずお)。

音楽(ピアノ)を通じて、年の離れた2人の心の交流を描く感動作です。

 

以前に紹介した「マエストロ」と同じさそうあきら先生の描く感動作「神童」を紹介します。

どちらも「音楽」を題材にした漫画という点は同じで、「感動作」という点でも同じです。

ただ、マエストロの方は、ラスト2話でブワッと「感動が押し寄せてくる」のに対し、本作は、ラストに向かうにつれてジワジワッと「感動が迫ってくる」、そんな違いがあります。

気が付いたら泣いていた。

不思議な本作の魅力は、やっぱりさそう先生の描き出す「ストーリー」にあるのです。

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本作の見所(うたと和音の心の交流)

それでは、本作「神童」の見所などをネタバレなしで紹介していきます。

 

【プロローグ】

12歳からピアノを始め、有名音楽大学を目指して絶賛浪人中の菊名和音(きくな かずお)は、ふとしたことから成瀬うた(小学生)という女の子と出会います。

成り行きで、彼女を家に上げることになってしまった和音は、これまた成り行きで、部屋にあるピアノを彼女に弾かせることになります。

「わたし、バイエルなら少しは弾けんだ」

止めさせようとする和音を尻目に、うたが鍵盤をたたきます。

「!?」

「あ、コレ小さいとき弾いたことある」、楽譜を見ながら楽しそうにピアノをたたくうた。

「!?!?!?」

現在、絶賛浪人中であり、決して音楽のエリートではないものの「耳」だけは人並外れて良い和音は、うたが奏でる音色に心を奪われてしまいます。

「おい!」

「どうやって出すんだ、そんな音」

これが、和音とうたの運命の出会いでした。

 

うたは、世界的に有名な指揮者であった父(既に他界)譲りの音楽の才能を持ち、6歳の頃には神童とまで言われた天才ピアニストだったのです。

但し、現在の彼女はタダの野球好きの小学生。

母親から強制的にピアノの練習はさせられているものの、束縛されることを嫌い、自分の好きな事がしたい、そんな普通の年頃の女の子なのです。

一方の和音は、小学生のうたを「オレの先生」といって憚らないほど素直な心の持ち主で、母親を除けば、うたが心を許す唯一人物。

うたと接することで、自分の音楽がどんどん(良い方へ)変わっているのに、なかなかそれに気づかない鈍感な男でもあります。

本作は、この2人の交流をメインに描かれたヒューマンドラマであり、それを強調するために「音楽」というエッセンスが加えられていると考えてください。

「マエストロ」の時にも書きましたが、音楽のことを全く知らないわたしのような野郎でも十分に堪能できる理由は、本作が、単なる「音楽漫画ではない」からなのです。

但し、これも誤解のないように付け加えておきますが、本作は、うたと和音の恋愛物語でもありません。

2人のラブストーリーがメインとして描かれることはありませんので、その点も勘違いのないようにお願いします。

 

【あらすじ】

うたと出会ってからの和音は、うたを師と仰ぎ、どうすればうたのような音を奏でられるようになるのか?それを考える毎日。

そして、うたの方も、どうすれば強制的なピアノの練習から逃れて野球に打ち込めるのか?それを考える毎日。

そんな2人に、それぞれの転機が訪れます。

失恋、野球の大会、音大受験、ある女性との出会い、ある先生との出会い、引っ越し、有名ピアニストとの出会い…など。

2人とも様々な経験をし、様々な人たちと出会い、様々な音楽を奏でながら、ストーリーは進んで行きます。

…が。

物語の終盤で、うたが、思いもよらない事態に巻き込まれてしまいます。

 

ストーリーとしては、和音とうたの交流を通じて、2人が音楽家としても人間としても成長していく姿がメインで描かれています。

そのため、シリアスで暗い感じではなく、前向きな物語として読み進めることができ、最終巻の途中までは、「さぁ、最後はどんな結末になるのかな?」なんて考えながら楽しめると思います。

しかし。

そこはやっぱり、さそう先生。

ありきたりのストーリーでは、物語を終わらせてくれません。

最終巻の後半からは、「え?どうなるの?」という感じで、ストーリーが急展開することになります。

そして、この急展開こそが、ジワジワッと来る感動を引き起こす要因となっているのです。

思いもよらない事態に襲われたうたは、どのようにしてそれを乗り越えるのか?

そんなうたに対して、和音は?

 

2人の、お互いを思いやる心温まる交流を、ぜひ最後まで見届けてください。

「音」を奏でないはずの漫画から、きっとあなたの心に響く「音」が、聞こえてくるはずです。

 

大丈夫、わたしは音楽だから。

 

【神童】

名門音大目指し浪人中の和音は、一人の野球大好き少女と出会う。彼女の名は成瀬うた。軽快にドビュッシーを弾きこなす天才少女ピアニスト!現代の薄っぺらい社会に流されてしまっているあなたに音楽と人間の素晴らしさを教えてくれる珠玉の名作です。

 

尚、以前に紹介した「マエストロ」は、こちらの記事で確認できます。

【マエストロ】

不況で、日本屈指の交響楽団が解散!食えなくなった連中が、謎のジジイ・天道徹三郎のもとに結集!身も心も音楽に捧げた者たちが、極上の「運命」と「未完成」を奏でる物語。手塚治虫文化賞に輝いた傑作・神童に続く、感動の音楽漫画!

 

最後に、さそうあきら先生のオススメの作品として、こちらの「トトの世界」も紹介します。

【トトの世界】

言葉を、喜びを、悲しみを、世界を……。手塚治虫文化賞マンガ優秀賞+文化庁メディア芸術祭優秀賞のさそうあきら氏が贈る野心作!読む人によっては衝撃的な内容かもしれませんが、とても興味深い作品です(全4巻)

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